国産チキンシンボルマーク

国産チキンの生産について
(1)品種とその特性
 現在、肉用種としては、白色コーニッシュの雄と白色プリマスロックの雌の交雑種が主流となっています。

1.白色コーニッシュ種とは、アメリカでブロイラー生産用の雄として改良された鶏種で、全身が白色で胸の肉付きが良いもの。
2.白色プリマスロック種とは、卵肉兼用種のプリマスロック種を大型に改良して、 ブロイラー用素びなの生産用の種鶏に飼養されているもの。

 品種は、「いかに少ない飼料で、短期間に、多くの肉を得るか」という目標の下に、長い年月をかけて何世代も交配させて品種改良の研究を積み重ねた結果、現在の品種に至った経緯から、生産性は非常に高いものになっている。

図

 国内、国外を問わず生産量のほとんどを占めているブロイラーは、第二次大戦中に軍需用に開発されたと言われ、短期間での大量生産用に作られたものという。出荷するまでに使用される飼料は豚でその体重の3.5倍、牛の8倍に比べブロイラーは約2倍で済むことからも生産効率の良さがわかります。
 わが国のブロイラーは、生体重3.0キログラムまで育成して出荷されることが多く、欧米に比べ大き目です。これは食習慣の違いで欧米では骨付き肉での消費が多く、日本では骨をはずした正肉での消費が多いことによるものです。
(2)ひなの育成等
 鶏は、種鶏から生まれた卵を孵卵器で21日間温めると「ひな」にかえります。このうち、食肉用の鶏は、清潔な鶏舎で衛生的な生産管理の下に、「ひな」を50日から55日令まで肥育し、体重が2.5kgから3.0kgに成長したところで、生鳥として出荷されます。「ひな」が生鳥として育つ育成率は96%(全国平均、鶏の改良増殖目標より)で、その成長に要した飼料(配合飼料)の量は体重の2.2倍以下で、成長が早く、最も経済的に仕上げることのできる食肉となっていいます(与えた飼料がどれだけ動物の体重を増やしたかという飼料効率で比較すると、肉牛では体重1kg増やすのに約10キログラムの資料が必要、豚はその3分の1の3〜4kg、肉用鶏はその5分の1強の2.1〜2.2kgで体重を1kg増やせる。)。
 一方、種鶏としての「ひな」も清潔な鶏舎で衛生的な生産管理の下に、「ひな」の育成期間180日間を経て、約10ヶ月間産卵させます(うち、受精卵である種卵の採取期間は約280日間で、約225個の種卵を生む)。肉用鶏の種鶏や産卵の役目を終えた採卵鶏(採卵鶏は、孵化後210日をピークに、約150日令から約550日令まで産卵させる。)は、成鶏として出荷されますが、肉質や味等においてテーブルミートとしての利用は少ない。  食鳥として、出荷前一定の休薬期間を設けて、添加物が残留しないように使用を規制して、食品の安全性を確保しています(「飼料の安全の確保及び品質の改善に関する法律」昭和28年制定))。


肉用鶏・採卵鶏のライフサイクル

図

※いずれも農林水産省「畜産物生産費調査」等から作成したもので、現状の平均的なライフサイクルで、実際にはある程度の幅を持っていることに注意する必要がある。
(3)鶏肉の解体処理
 農場から出荷された健康な鶏は、清潔に管理された食鳥処理場で、食鳥検査員(獣医師)と資格を有する食鳥処理衛生管理者が1羽1羽3段階
 @生きたままの状態、
 A羽を取った後の状態、
 B内臓を取り出した後の状態及び内臓検査)
で検査を実施し、合格したものが出荷されます。

食鶏若鶏の歩留り(例)

図

(注)
 1.( )内は、と体を100とした場合の比率である。
 2.可食内臓とは、心臓、肝臓、脾臓及び筋胃をさし、不可食内臓とは、可食内臓以外を言う。
 3.この歩留り表は、処理場における通常処理による歩留の事例調査による。
   従って、可食、不可食の分類も、流通の現状に合わせた分類としている。
 4.この歩留表の名称は、農林水産省「食鶏取引規格」によるものである。
(4)鶏肉の生産量
 
 

14年度

15年度

16年度

 

22年度目標

生産量

123万トン

124万トン

124万トン

125万トン
ブロイラー飼養羽数

104百万羽

105百万羽

103百万羽

114百万羽
自給率

65

67

69

73


(注)食料自給率の動向による。

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